本講座は、2019年4月より新たにスタートしたLG Japan Lab株式会社、JXTGエネルギー株式会社と本学の3者による共同研究講座です。
地球温暖化や気象の激甚化、エネルギー情勢の変化、少子高齢化、労働人口の減少といった地球規模の大きな変化や社会に変革が生じている中、これまでのような豊かで快適な生活を将来に渡って維持していくことは決して容易ではなくなることが予見されます。その解決の1つの鍵となるのは社会の高度情報化であり、情報通信の一層の高速化・大容量化が進み、IoT社会の基盤となるセンサーやアクチュエーターにはますますの高度化・複雑化が求められるでしょう。また、高齢化に伴う労働人口の減少により各種ロボットの普及が加速していくと考えられますが、ここでもまた多種多様なセンサーやアクチュエーターが必要になってきます。こうした将来に対し、持続可能な社会に貢献できるようセンサー/デバイスの開発体制も革新が必要になると考えられます。そこで、アカデミア/素材・材料/デバイスのバリューチェーンの壁を崩し、国境も越えたグローバルな協業体制を本学に設置することで、従来の共同研究の範疇にとらわれない新たなフレームワームの導入により、3者の知識と技術を融合させて新たなイノベーション創出を目指すものです。
これまでも産学連携による共同研究は数多く行われてきましたが、成果の社会還元、社会実装が今後ますます重要になってきます。本講座では、最終製品を製造している企業のグローバルな視点で社会ニーズを的確に把握し、それを実現するために素材の分子構造レベルから設計開発することで、新たな価値の創造と短期間での社会実装を目指します。
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